この事例の依頼主
男性
相談前の状況
酒に酔った上,店舗で万引きしたという窃盗事件により逮捕・勾留されていた方からの相談です。ご相談者様は自営業者であり,早期に釈放されなければ,仕事に大きな支障がでてしまう可能性がありました。
解決への流れ
直ちに被害者である店舗と示談をし,示談書を作成しました。検察官に示談書を提示し,直ちに釈放するように申し入れたのですが,まだ捜査が完了していないということで釈放を拒否されました。そこで,裁判所に対し,勾留取消請求を行い,もはや身体拘束をする理由もその必要性もないことを主張しました。裁判所は,弁護人である私の主張を認め,勾留を取り消す決定をし,ご相談者様は勾留満期前に留置場から釈放されました。
窃盗事件を含む財産犯では,早期に被害者と示談を成立させることが大切です。示談ができれば,起訴されず前科がつかないことも多いですし,勾留満期前に釈放される可能性も大きいです。本件では,示談が成立したにもかかわらず,検察官がご相談者様を釈放しなかったため,直ちに勾留取消請求を行いました。それにより,勾留満期前の早期釈放が実現し,仕事への影響を最低限に抑えることができました。犯罪事実は変えられませんが,それにより必要以上に身体を拘束されるのは不当だと考えていますので,請求をしたことにより,早期の釈放ができ,よかったと考えています。