この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
繁華街にて友人と2人組の女性をナンパして性交渉を行った後、数ヶ月して共犯事件として友人と共に逮捕されてしまった事例。20代男性で実家住まいだったため、警察が朝方家に令状を持ってきて逮捕された様子を両親が見ていたことからすぐに弊所に相談があり、初回接見に向かうことに。
解決への流れ
当日に2時間以上かけて警察署に出向き、本人から話を伺ったところ「同意があったと思っていた」という供述を警察にしていると聞いた。このような事案では、認めるor認めないをその場で結論付けるのではなく、示談する意向があるか、そのための資金があるかが重要となる。今回は被害者が2名(A子とB子)いたので双方ともに示談をしなければ実刑は免れない。A子は弁護士を付けており、B子は両親を含めて示談交渉を進め、勾留満期日(逮捕日から約23日間)より前に示談をすることができた。締結した示談書を即日検察官に共有し、当日釈放、その後無事に不起訴となった事案。
刑法改正により「不同意性交等罪」という名称に改められました。最低でも懲役5年と非常に重い罪となっていることもあり、この罪で逮捕された場合には示談をしない限り刑務所行きがほぼ確定します。被害者の情報はほとんどのケースで秘匿扱いとなるため、事前に被害者の情報を知らない限り、弁護士以外が被害者と接触することはほとんど不可能となっています。不起訴になってほしい、執行猶予を付けてほしい、という要望があるならまずは弁護士に相談してください。刑事事件に関しては「すぐ」に「弁護士に相談」したかどうかで結果が変わるケースが見受けられます。